引きこもりで何も集中できない時は抜け出すサイン

悩む 未分類

引きこもりを長く続けていると、日に日に不安と焦りがつのってきますよね。

このままだと、将来どうなるんだろうか。

だけど、抜け出す勇気もない。

そんなことをぐるぐると考え、思考もどんどんと悪い方向へ向かって行ったり。

自分は3年ほど引きこもり期間があるのですが、末期のころは本当に不安と焦りでいっぱいでかなりのストレスを感じていました。

寝てもうなされたり、手が震えて、何をやっても集中できない……という状態にまでなりました。自業自得なんですがね。

でも今考えると、それは社会復帰のサインだったように思います。

引きこもり脱出した流れ

自分が引きこもりを脱出した流れを振り返ってみると、次の4つの段階がありました。

  1. 不安と焦りを感じる(兆候)
  2. 脱出を決心する(決意)
  3. 抜け出す勇気が出ない(悩み期)
  4. 脱出(行動)

①不安、焦り

まずは不安と焦り。

最初にも書いたように、長く引きこもりを続けていると、将来への不安や、何もしていないことへのストレス、世間の目など、いろいろなことが積み重なり、焦燥感あるいは不快感を感じ始めるようになりました。

最初はうっすらとでしたが、それが約半年くらいで極限状態に達して、寝ても覚めても不安に追い立てられるような感覚までなりました。あまりのストレスで、ご飯も美味しくなければ、好きなことをやってもまったく手に付きません。

②決意

指先の震えまで出始めたとき、「さすがにこれはだめだ」と思い、社会復帰を決意。

決意というより、ほとんど心の不快感・居心地の悪さに追い立てられるように、自然に仕事を探しはじめました。

③脱け出す勇気が出ない(悩み期)

決心したはいいものの、そう簡単に行動はできません。

ここで一旦、躊躇(ちゅうちょ)する時期が訪れます。

いくつか応募したい仕事を見つけても、面接が怖くて応募する勇気が出ないんですね。

面接に行ったら、何か厳しい言葉を言われるんじゃないか……。

ただでさえ自分に自信が微塵もないのに、不採用になったら、完全に自信を喪失してもう生きていけないんじゃないか……。

普通に働けて社会生活を営んでいる人から見れば、『面接が怖すぎて、自分の身を守るために、しょうもないようなことでぐたぐだ悩む時期』です。

でも、何年も引きこもりしていた人にとって、面接へのハードルは尋常ではないですよね。

『不採用』になることそのものより、

  • (不採用によって)ほぼ失っていた自己肯定感が完全に消え去ること
  • 自分が社会から追い出されること
  • いらない人間だと言われること

が、何より恐怖。そうなったらもう生きていけなくなりそうな具合に。

テレビで引きこもりの特集番組をやっていたり、ユーチューブなどで引きこもり関連の動画を見ると、「面接が怖い」と漏らす人をよく見かけます。

そういう人を見るとつい、「面接行けばいいだけじゃん」と言ってしまいそうですが、そう簡単にはいかないものです。

じっさい、この壁が越えられなくて、引きこもり状態に戻る人は多いと思います。

④脱出

長い悩み期間のあと、自ら勇気を振り絞るか、何らかに背中を押されて、脱出します。

こうなったらもうあとは、突っ走るだけ。『悩み期』を乗り越えられるかどうかが将来を左右します。

焦りと不安は良いサイン

このように、自分の場合、焦りを感じ始めてそれが極限に達したことで社会復帰ができました。

なので今、何らかの焦りや不安を感じはじめている人は、その感情に従えば引きこもりを脱出できる可能性は十分にあります。

(もちろん確実ではなく、『悩み期』の壁で踏みとどまって、引きこもりに戻る人もいるでしょう。空白期間が長すぎたり、職歴がなかったり、人それぞれ状況が違うので、いざ面接まで行ってもうまくいかない人もいると思います。)

また、不安を感じ始めたもののまだ行動まで至っていない人は、その『不安』が極限状態ではないだけかもしれません。

壁を乗り越えることが一番重要

社会復帰への壁

先ほども書いたように、社会復帰には勇気が必要です。

「働きたい」「社会復帰したい」と思っても、求人に応募して面接に行く……という最大のハードルがあります。

【応募~面接】の壁ですね。ここが一番の壁です。

面接官の言葉に傷つくかもしれない。ただでさえ自己肯定感がないのに、ここで不採用になったら自分を否定されているように思えて、生きていく自信を完全に喪失してしまうかも

……なんてたくさんの不安と恐怖が頭をぐるぐると巡って、せっかく湧いた「働こうかな」という気持ちよりを上回り、あきらめてしまいそうになります。自分もそうでした。

ですが、ここで一歩を踏み出せなければ、また引きこもり状態に戻ってしまいます。

なので、ここを越えられるかどうかが、本当に大切です。

どうやって壁を乗り越えるのか

では、この壁をどうやって乗り越えるかですが、自分がやったのは2つです。

バンジージャンプのようなものだと考えてみてください。

  1. 誰かに無理やり背中を押してもらう
  2. 考えるのはやめて、目をつぶって飛び出してみる

自分の場合、①②の両方使ってやっと飛ぶこと(脱出すること)ができました。

 

①誰かに無理やり背中を押してもらう

助けを求める

まずは一つ目。

自分の力だけでだめなら、他人を使うしかありません。

……というか、私のようにバンジーを飛ぶ前に成功するか否か、ケガするか否かー-をうだうだ悩んじゃうタイプはもう、はなからそういう性格なんですよね。一人で抱え込めば抱え込むほど、不安を量産するだけなんです。

だから、自分の性格を変えようとするより、家族や仲のいい友人にゴツンと一発殴ってもらうか、「大丈夫、大丈夫!」と根拠なくても励ましてもらったほうが、よっぽど効果的です。

自分がやっていたのは、「仕事さがしてるんだけど、バイトでも全然いいから仕事ない?」と訊きまわること。

少なくとも4人くらいは良い返事が返ってきました。その人はだめでも、その人の知り合いで人手不足で困っている人がいたりとか、なんだかんだ色々ありました。それにけっきょく最後は、家族に背中を押してもらって飛ぶことができました。

家族や友だちがいないなら、地域で引きこもり支援活動を行っている人に頼るのがいいと思います。

とにかく、周り(できるだけ、あなたのことを大切に思っている人)を巻き込んで、自分一人で抱え込まないことをおすすめします。

②考えるのはやめて、目をつぶって飛び出してみる

二つ目は、考えるのはやめて、目をつぶって飛び出してみること。

考えていても前に進むことはできない。でも、そんなのわかっていても、考えるのはやめられないですよね。

それならもういっそ、目をつぶってジャンプしてみるのが良いです。

考える前にジャンプすれば、否が応でも考えることをやめられます。それに、誰かに背中を押してもらっても、最後には自分自身でジャンプする必要がありますし。

だから最後は、考えるのはやめて、目をつぶって飛び出してみる。これが重要です。

 

不安と恐怖は自分の心が作り出したもの

じっさいのところ、壁を作っているのも、ハードルを上げているのも、自分自身です。

空白期間が長いからといって、なにか傷つけるようなことを言ってくる面接官に当たるとは限りません。

反対に、面接で話が盛り上がって意気投合するかもしれませんし、人手不足で歓迎されるかもしれません。また、社会復帰を助けてくれる優しい人に当たるかもしれません。

不採用だったら、「今回はたまたまダメだった」、嫌な面接官に当たったら、「今回はたまたま嫌な人だった」と思って次に行けばいいだけです。

引きこもり状態で自信をなくしていると、なかなかこうやって強気には考えられないですが、本当にこれはそうなんです。

不採用でも死ぬわけではない

恐怖と社会からの孤立

不採用をつきつけられたり、面接でなにかを言われたら、社会から自分の存在を否定されているように感じて、もう完全に居場所がなくなるような気がするかもしれません。

でも客観的に見れば、不採用になっても、他を受ければいいだけですし、面接官の言葉に傷ついても、死ぬわけじゃありません。

それに結局は、タイミングと運が大きく影響します。

応募した時点の競争率も関係しますし、求人の選び方自体が悪いときもあります。自分も今まで、3回連続バイトに不採用になって、「これはだめだ」とあきらめたことがあります。けれど、何ヶ月か期間をあけたら一発採用でした。

大変なのは最初だけでした

社会復帰してみてわかったことですが、一番大変なのは働き始めてからよりも、【応募~面接】でした。

ここさえクリアできればなんとかなるだろうと思います。もちろん、辞め癖がついている人や、空白期間が長すぎる人、職歴がまったくない人……など、人によって状況がちがうので絶対ではないですが、とにかく最初の壁を突破することが大切です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました