引きこもりから社会復帰するために、「アルバイトから始めようかな」と思っている人は多いと思います。
しかし、引きこもりの方にとっては、どのようなアルバイトが向いているのか迷うこともあるかもしれません。
そこで今回は、引きこもりにおすすめのアルバイトについて11人の方にアンケートを取りました。
自分自身に合ったアルバイトを選び、社会復帰に向けて一歩を踏み出してみましょう。
引きこもりからバイトを始めるには注意が必要
引きこもりから社会復帰するには、アルバイトから始めるのが効果的です。
アルバイトであっても社会経験を積み、人との関わり方やコミュニケーション能力を身に付けることができます。
しかしながら、職種の選び方には注意が必要です。
「なんとなく」や「採用されやすい」という理由だけで自分の不得意な場所で働いてしまうと、大きなトラウマになり、引きこもり生活にもどってしまうこともあり得ます。
たとえば、マルチタスクが苦手なのにマルチタスクが必要とされるような職場で働いたり、コミュニケーションが苦手なのに、接客バイトで働いたり……。
挑戦するのは良いことですが、万が一、心の傷を負ってしまうと、「労働」そのものを遠ざけてしまうようになります。
せっかく踏み出した一歩をできるだけムダにしないためにも、できるだけ自分ができそうなアルバイトを選ぶことが肝心です。
では、引きこもりの方にできそうなアルバイトとはなにか。
といっても「引きこもり」といってもいろんな人がいるので、一概には言えません。
「引きこもり」というと世間一般ではコミュニケーション能力のないイメージがありますが、コミュ力のある人もいるでしょう。
しかしここでは、「引きこもり」を
……を想定して考えていきます。
引きこもりにおすすめなアルバイトの3つの条件
「コミュニケーション能力に自信のない人」におすすめなアルバイトの条件は下記の3つです。
①コツコツ作業型
まずは作業型のバイト。
コミュニケーション能力が不得意な人にとって、コツコツと作業を進めることができるバイトは向いています。
例えば、倉庫内での荷物の仕分けや、書類の整理など、単調な作業が中心の仕事。
このような仕事では、自分自身のペースで取り組むことができるため、コミュニケーションに苦手意識がある人でもストレスを感じることなく働くことができます。
また、自分自身の成果が目に見える仕事も向いています。例えば、販売員や接客業では、お客様とのコミュニケーションが求められることが多いため、苦手意識がある人には負担が大きい場合があります。一方で、商品の陳列や清掃など、自分の作業によって店内の印象が変わるような仕事は、自分自身の成果を実感できるため、モチベーションを保ちやすくなっています。
②マニュアルが徹底している
二つ目は、マニュアルが徹底しているバイト。
自分もそうですが、コミュニケーション能力のない人って、想定外の受け答えが苦手なんですよね。
ある程度、マニュアル化されているような基本的な日常会話はできるのに、いつもと違う変化球に対してぱっと良い返しができなかったり、融通が利かせることがとても不得意。いわゆる瞬発力がない。
これは仕事にも言えて、とつぜん問題やミスが起こったときにパニックになってさらに立て続けにミスを引き起こす人いませんか。
だからこそマニュアルが徹底しているバイトがおすすめです。
例えば、レストランのキッチンスタッフや工場内のライン作業など、作業手順が明確に定められている場合があります。このようなバイトでは、マニュアルに沿って作業を進めるだけでよく、他のスタッフとのコミュニケーションが少ないため、苦手意識がある人でも働きやすいと言えます。
また、マニュアルが徹底しているバイトは、トレーニングが充実している場合が多いため、未経験の人でも安心して働けることがあります。トレーニングによって、作業手順や注意点を把握できるため、ミスを防ぐことができます。
③少数、または個別の職場
少数の人数で構成されている職場もおすすめです。
職場での人間関係やコミュニケーションの負担が少なく、ストレスを感じることが少ないためです。
また、ほとんどワンオペでできるような個別の職場も向いています。個人的なコミュニケーションを求められる場合が少なく、単独で作業することが多いため、自分のペースで仕事ができます。
例えば、図書館や書店でのアルバイトが挙げられます。一人で本の整理や販売を行うことが多く、人とのコミュニケーションを求められることが少ないため、コミュニケーションが苦手な人に向いています。また、一人で作業を行うことが多い宅配便の配達員や、清掃員なども個別の職場に分類されます。
引きこもりにおすすめなアルバイト4つ
では、引きこもりからアルバイトを始める際におすすめな職種を4つ紹介します。
①品出し作業
商品を陳列する品出し作業は、店内での接客や会話が必要なく、一人で黙々と作業を進めることができます。また、仕事の流れが決まっており、作業マニュアルがある場合が多いため、初心者でも安心して取り組めます。

品出しについてはコミュ障や内向的な人でも黙々と作業が出来れば全然問題ない業務だと思います。
派遣ですので、店舗にもよりますがノルマが特にない店舗もあり、また1人もしくは、1日で終わらせられる作業量では無かったので、気負う事なく自分のペースで作業していました。(20代女性)
②配達業
配達業は、自転車やバイクを使って商品を配達する仕事です。
一定のルートを回るため、道に迷うことがなく、配達先とのコミュニケーションも短いです。また、配達先とは基本的に電話やメールでやりとりをするため、直接会話をする必要がありません。

新聞配達は配達する近くの場所まで新聞を持ってきてくれるので誰とも会わずに仕事が開始できます。最初は配達先の家を教えてもらうのに何度か一緒について教えてもらわなければいけないですけど、その期間が終われば、自分ペースで仕事ができます。ほかの新聞の配達員とたまに会うこともありますが挨拶程度なので全然大丈夫です。要領を覚えれば早く配達できるようになり時間も配達が終われば直帰できるのでとても良いと思います。
朝が起きるのが苦手な人はちょっと最初は大変かもしれないですが、慣れてしまえば結構続けられると思います。自分も新配達員を今もやっています。ですが、最近は新聞配達をやってくれる人が中々いないので、今は高確率で採用してくれると思います。今がチャンスですよ!(40代女性/新聞配達)
③倉庫作業
倉庫作業は、商品を運ぶ、梱包する、荷物を整理するなど、物流に関する様々な作業を行います。作業は単純なものが多く、同じ作業を繰り返すことが多いため、簡単に覚えることができます。
また、倉庫内での作業なので、人と接することが少なく、コミュニケーションの負担が軽いと言えます。

休み時間は職場の人と一緒になりますが、勤務中はそれぞれ黙々と作業をこなしていくのでお喋りする暇もありませんでした。もし失敗しても、嫌な雰囲気にもならず、チームワークで早く作業終わらせよう!頑張ろう!という空気感で、とても働きやすかったです。派遣社員として短期で2ヶ月だけというのもお互いに変な探りを入れたりすることもなく、良かったのではないかと思います。これまで自身が接客業しかしてこなかったこともあり、こんな世界もあるんだと目から鱗でした!黙々と作業を続けるので時間が過ぎるのも早いし人との関わりは最低限で接客と違い、お客さんの目を気にしたりお金を扱ったりすることもなく、こんなにストレスなく働けたのは初めてでした。(30代女性)
④ホテルの個室清掃員
4つ目はホテルの客室を清掃する仕事です。
基本的に一人(または2~3人)で仕事を行うため、集団でのコミュニケーションが苦手な方にも向いています。また、清掃作業は決まった手順に沿って進められるため、マニュアルに従って作業を進めることができます。
この仕事の魅力は、人と接する必要がほとんどない点にあります。ホテルの客室は、基本的には1人が宿泊する個室であり、他のスタッフとの接触も少なく済みます。また、お客様がいない時間帯に仕事を行うことが多いため、集中力を高めて作業に集中できる環境が整っています。

最初にパートさんやアルバイトで一人につき何部屋か割り当てられます。
そこからは、単独行動です。黙々と一人で指示書通りに順序よく部屋を整えれば終わりになります。
もちろん初めての頃はベテランの方について何部屋を回って教えてもらいますが、特段難しい事はありません。仕事内容を早く覚え、手を動かしコツを覚えればなんの問題もありません。割り当てられた部屋を時間内に完了させればお給料がもらえます。
とても散らかった部屋、逆にほとんど手を付けなくてもいい部屋など色々あります。部屋に入っていつもと変わった感じなのでどうしようという場合もないので、ベテランさんに確認しに行くこともありません。(40代女性)
作業系バイトの募集がない……?
このように元引きこもりでもできそうなアルバイトはあります。
しかしながら、コミュニケーションのわずらわしさから逃れられるせいか、このような作業系バイトはアルバイトのなかでも人気があって、
住んでいる地域に募集がない!
募集があっても競争率が高い!
……という可能性があります。
(とくに人口の多い都市部に住んでいる人だと、あるあるかも。)
自分の住んでいる地域も「品出し」バイトは人気で、いつも『人気急上昇中』のマークがついており、応募したことないです。。
結局バイト求人見ると、だいたいがコンビニや居酒屋などの「接客業」……。
バイトルやインディードとかで見ても、人気がなさそうなのもだいたいが「接客業」……。
……ってところにいきつきます。
運よく作業系バイトに採用されればいいのですが、もともと「品出し」や「清掃業」「配達」などのアルバイトが募集されていない地域だったり、競争率の高い地域だったりすると、その職につくのはなかなかむずかしいというか、ほぼほぼ選択肢がない可能性もあります。
作業系バイトの募集が少ない場合の対処法
そういう場合どうするのかというと、2つの方法があります。
- 短期バイトで他の地域に住み込みで働きにいく
- 「接客業」も視野に入れてバイトさがしをする
①短期バイトで他の地域に住み込みで働きにいく
場所にこだわらないのであれば、リゾートバイトのような他県に行って住み込みで短期間働く働き方もあります。
住み込みバイトは旅館やホテルが多いため、
- 皿洗い
- 客室清掃
- ナイトフロント
……のような黙々とやる仕事、コミュニケーションをあまり必要としない仕事が多くあります。
しかも面接はなく、「電話面談」というカタチで派遣会社との簡単な電話のやりとりをするだけなので、コミュニケーションをとるだけで、職歴についてもほとんど突っ込まれることはありませんし、「職歴がない、ブランクが長いからといって求人を紹介されない」……ということは、よほど閑散期でない限りはないんじゃないかな……と思います。
また普通にアルバイトをするよりも時給が高い傾向があり、さらに食事と住むところが提供されるのでとても稼ぎやすいです。
②「接客業」も視野に入れてバイトさがしをする
二つ目は「接客業」も視野に入れてバイトをさがしてみること。
はっきり言って、田舎に行けば行くほど「接客業」以外のバイトをさがすのってほぼ無理ゲー。
だけど、できれば住む場所はかえたくない。
……と言う人は、「接客業」も視野に入れてバイトをさがしてみるのも悪くはないというか、もはや「接客業」以外に選択肢はないでしょう。
「接客業」は引きこもりに向かないのか?
でも接客なんてできない。

もともと会話もおぼつかないのに、長期間ひきこもっていたから、さらにコミュ力が低下している。
こんな人間がお客さんとすんなり話せるわけがない……。
営業スマイル一つ浮かべられない気がする。
……そう思う人がほとんどですよね。
ではどうすればいいのか。
引きこもりは「接客業」をやらないほうがいいのでしょうか。というか、本当にできないのか。
その答えとしては、「なるべくできそうな接客業を選ぶこと」だと思います。
接客業にもいろいろある
一口で「接客業」といってもさまざまです。
一日数百人のお客さんが来て山のように商品を買っていくスーパーやコンビニのレジも「接客業」ですし、一日数人程度、顔見知りのお客さんのこない近所の駄菓子屋も「接客業」です。
コミュニケーションに自信がなくても、接客ができそうになくても、働くお店さえきちんと選べば難易度は各段に下がります。
「個別・少数」または「マニュアルが決まっている」接客ならできる
コミュニケーションに自信のない人なら、
- 少人数で働くお店
- 常連客がほとんど
- マニュアルが決まっている
のお店を選ぶと働きやすいでしょう。
それにプラスして、ケーキ屋さんやお弁当屋さんのような
- 「客があまり大量買いしない」
- 「客数がそこまで多くない」
お店だとさらに仕事としての難易度が下がります。
スーパーとかコンビニのレジだと商品も客数も多すぎますし、向いていない人だとレジを打つだけでパニックになりますからね。
コミュニケーションに自信のない人でもできる接客系アルバイト
これらのことを考慮した、コミュニケーションに苦手意識のある人でもできそうな「接客業」バイトを紹介します。
①少人数店舗の販売員
少人数で回している店舗の販売員。
パン屋でもケーキ屋でもお弁当屋さんでも、少人数で回す店舗はおすすめです。
ほとんどワンオペに近い場合、自分一人で接客できるので、誰かに気をつかわずに自分のペースでのびのび働くことができますし、
万が一、チームワークが必要だったとしても、少人数で働く職場であればみんなすぐに顔見知りになるので動きも取りやすいでしょう。
「ほとんど自分一人で接客するのなんて、大変じゃないか?」と思われるかもしれませんが、いわゆる体育会系のチームワークが苦手な人には、こちらのほうが格段に働きやすいです。

ケーキは食事でないため、ほかの飲食店と比べて来店される方が少ないです。また、高めの値段に設定されていることが多いため、客層も良いと思います。3年間ほど働いていましたが、私が働いていた間理不尽なクレームは1件もありませんでした。
イートインスペースがない場合、ショーケースに並んでいるケーキを箱に詰めたあとお客様に確認していただくことができ、注文の聞き間違いがあっても廃棄にせずに、またお客様を待たせることなくすぐに変更できます。イートインスペースがない場合、従業員も少ないため、少ない人と仲良くできれば問題ありません。私の働いていたケーキ屋ではショーケースと小さな焼き菓子コーナーだけだったため、アルバイト6~8名程度で1週間回せていました。
②受付係
二つ目は、ジムやスポーツセンター、スーパー銭湯などの受付係。
仕事内容は働く場所によって細かく違いますが、基本的にはお金の支払い。銭湯やジムならロッカーのカギや、タオル等の備品を渡したり、展覧会やイベントの受付係ならパンフレットの配布、簡単な説明、入場者数を数える……等の仕事もあります。
受付係って「お店の看板」のようなイメージがあり、とても緊張しそうな仕事ですが、実際はコミュ力の低い人にも易しいお仕事です。
必要以上にお客さんと話すことはなく、人と関わる時間も少ない。
それに加えて、コンビニやスーパーのようにマルチタスクでもなく、ラッシュに追われることもほとんどないのでマイペースに仕事をすることができます。
自分も何度か経験がありますが、接客業に苦手意識のある人はまずは「受付係」からはじめてみるのがいい!……と心の底から思います。
デメリットとしてはあまり求人がないことです。地域によっては、本当に募集がないか、シニア向けの求人だったりするので、若い人にはレアかもしれません。
不安な人は受付係にもいろいろあるので、お客さんが少ないお店をねらったり、パンフレットを渡す程度しかしなくてもよいようなイベントまたは展覧会等の受付係から挑戦してみてはいかがでしょうか。
③深夜のコンビニ店員
深夜のコンビニ店員は、昼間と比較してコミュニケーションの必要が少なく、比較的働きやすいバイトです。
深夜帯の場合、お客さんも少ないので自分のペースで働くことができます。また、深夜帯は他のスタッフとのコミュニケーションも少なく、一人で作業に集中することができるので、コミュニケーションが苦手な人には向いています。
ただし、深夜帯は時間帯が遅いため、自分の体調管理には注意が必要です。

深夜のコンビニがおすすめな理由は3つあります。お客さんが少ないのは当然のこと、なおかつ「大量買いしない」「焦っていない」お客さんがほとんどだから。のんびりやっていても叱られることはありませんでした。仕事量に関しても、お客さんが少ないので勤務時間が終了するまでには作業を終えることができます。ただし、夜勤は身体に向き不向きがあるので、向いていない人は速攻辞めましょう。(30代 女性)
④コールセンター
コールセンターは仕事内容はマニュアルがあり、それ通りに話をすすめていけばよいだけで、想定外のことがおきたらリーダーにかわってもらえます。また、1人ずつのスペースがあるので、職場の人とも関わらずにモクモクと仕事ができ、コールセンターの休憩室はたいていリラックスできる環境が整っている環境です。

一見、話をする仕事なのでコミュ障や人付き合いが苦手な人には向いてないように思えますが、仕事内容の単純さと個人スペースの確保、同僚と無駄に話さなくてよく他部署とも関わりがなく、環境も整っているので一番長く続けられた仕事でした。(30代 女性)
⑤個別指導の塾講師
コミュニケーションが苦手な人におすすめなバイトに、個別指導の塾講師があります。
個別指導の場合、生徒とのコミュニケーションが主になるため、人数が多い教室のような緊張感はありません。また、塾講師は生徒が勉強する上でのサポートをするため、一方的に話すことが多く、自分から話す必要があまりないため、コミュニケーションが苦手な人にも向いています。

接客業やクラス制の塾講師のアルバイトに比べ、比較的接しなければならない人の人数が少なく、担当する生徒と一対一で関係を築いていく仕事であり、アルバイト、仕事だからしなければならないという状況であれば、苦手なことに一歩踏み出せるのではないかと思いました。私が、担当していた生徒とは高校を卒業するまで年単位で毎週のように授業で関わって来たことで、通常のアルバイトで築くことができる以上の信頼関係を築くことができたと思います。コミュニケーションが苦手な方が、やらなければならないという状況下で、コミュニケーション能力、説明能力などを身につけることができる、苦手なことを克服するチャンスが有るアルバイトが個別指導の塾講師だと思います。(30代 女性)
コミュ力なくても接客ができないことはない
このように働く場所さえきちんと考慮すれば、そこまでコミュニケーション能力がなくても「接客業」で働くことができます。
いやいやながらでも、接客をやるメリットはあります。
- 多少コミュ力が身につくこと
- 人と話すことが恐くなくなること
接客をすると、多少コミュ力を伸ばすことはできます。
当たり前ですがお笑い芸人さんのような抜群のコミュ力は身につかないですし、「クラスで人気者だった○○ちゃんのようなコミュ力がほしい」と思っても、それは(たぶん)無理。
でも、自分のなかでのコミュ力は伸びます。
何度も何度も他人と会話することで、ある程度は言葉がすらすら出てくるようになりますし、ときにはお客さんと話が盛り上がることもあります。すると、徐々にですが自信がつきます。
そうして自信がつくと、人と話すことに対する恐怖が少なくなります。
(「コミュ力が伸びる」というより、「他人と話すことに対する恐怖心がなくなる」といったほうが正しいかもしれません。)
長い引きこもり生活や、なんらかのトラウマで「対人恐怖症」気味になっている人はいるでしょう。自分もそうでした。
でも接客業をやって、ささやかながらも成功体験を得られれば、「人と話すこと」に対する恐怖心が薄らいでいきます。
向き・不向きもある
とはいえ、「向き・不向き」もあるでしょう。
さきほど「接客をやると多少のコミュ力はつく」と書きましたが、本当に向いてない人の場合、トラウマを増長させるだけ。
なので無理に勧めるわけではないですし、いざやってみてから「本当に向いていない」と思ったら、傷を悪化させる前にさくっと辞めて、裏方系のバイトをさがすことをおすすめします。
ぜったいに避けるべき3条件「大人数」「チームワーク」「コミュニケーション」
逆にコミュニケーションに自信のない人にとって、ぜったいに避けるべき3つは、
どんな職でもいいとは思うのですが、できるだけ負担を減らしたい場合、最低限この三つを避けるのをおすすめします。
たとえば居酒屋や大型レストランのような場所ですね。
大人数の職場はたくさんの人と接する機会が多く、コミュニケーションが欠かせません。また、人間関係が複雑になりやすく、ストレスがたまりやすい傾向があります。
緊張感から本来の力を発揮できない可能性があります。
そのため、コミュニケーションに自信がない人には向きません。
まとめ
まとめると、
- 引きこもりがバイトを始める場合、基本的には裏方やコツコツ作業型の仕事がおすすめ。
- もしそういった求人がない場合は、住み込みで他の地域に働きに行くか、「接客業」であっても職場を選べばできなくもない。
- うまくいけば、自信がついて他人と会話するときの恐怖心が少なくなる。
- とはいえ根本的に「接客に向かない人」もいるので、そういった人はやめておいたほうがいい。
- 「大人数」で、「チームワーク」が求められ、「たくさんのコミュニケーションが必要」な職種(職場)は避けることを推奨。
やりたい仕事がないとき
引きこもりからアルバイトを始める際に、自分がやりたい仕事がない場合もあるかもしれません。
というか、たいていはそうだと思います。
その場合はとにかく
- 時給が高そうな仕事
- 時間の融通がききそうな仕事
- 「やれそうだな」と思う仕事
……など、なにか適当な基準で選んで、「不採用ならそのとき考えよう」と思ってとりあえず飛び込んでみるのがいいです。
また、「やりたい仕事がべつにある」という人もいるかもしれません。
「やりたい仕事」=「世間的に人気のない仕事」ならいいのですが、競争率が高い場合、不利になります。
ブランクが長いのであれば、最初はあまり仕事を選ばないほうがいいと思います。一年くらい働いてから「やりたい仕事」に挑戦するのをおすすめします。
「もし受からなかったらどうしよう」「面接でひどいことを言われたら……」と考えてしまうとき
また、
- もし受からなかったら…
- 面接でひどいことを言われたら……
……と考えてしまい、目当ての求人を見つけたものの尻込みしてしまう人は多いと思います。
自分もそうだったのでわかるのですが、
「引きこもり生活が長い人」や「『労働』に対し、なんらかのトラウマがある人」の場合、自分で悩んでいると、いつまでたっても踏み出せません。
恐怖心のほうが勝ってしまうから。
なので一番のおすすめな方法は、誰かに背中を押してもらうこと。
できれば楽観的で行動力があり、なおかつ、あなたのことをきちんと考えてくれる人がいいです。
けっきょくこれって、「バンジージャンプを飛ぶか飛ばないかのようなもの」なので、目と瞑ってえいっと跳んだ者は向こうに行けるし、そうでなければずっとジャンプ台に居座り続けることになります。
不安でこわくてにっちもさっちもいかない人であっても、「ダメだったらダメでいいじゃん!」とあっけらかんと言ってくれるような人に背中をポンと押されることで、一歩踏み出すことができるようになります。
まとめ
引きこもりからアルバイトを始めることは、社会復帰に向けた大きな一歩です。
自分自身に合った職種を選び、コツコツと取り組んでいけば、自信やスキルを身に付けることができます。また、アルバイトを通して、人との関わり方やコミュニケーション能力を磨くこともできます。ぜひ、自分自身に合ったアルバイトを見つけて、社会復帰に向けた一歩を踏み出してみてください。
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