「バイトを始めたいけれど、面接が怖い」という人は多いと思います。
そこで今回は、引きこもりでバイトの面接が怖い原因と対処法について書いていきたいと思います。
引きこもりでバイトの面接が怖い原因
ひこもりでバイトの面接が怖い、原因は次の3つです。
- 空白期間が長い
- 職歴がない。または職歴がありすぎる
- 環境の変化に対する恐怖
①空白期間が長い
まず一つ目は、空白期間が長いということです。
引きこもりの方の多くは最低数ヶ月。長い人で10年単位の空白期間があります。
そういった長期の空白期間を持っていると履歴書の職歴に書くことがないですし、面接でも「この期間は何をしていた」と問われるとも少なくありません。こういった場合になんと言えばいいのかはらない不安もあります。
②職歴がない、または職歴が多すぎる
二つ目は職歴がない、又は職歴が多すぎるということです。
若いうちからは引きこもりになっている人は、バイトすらしたことのない人もいるでしょう。また長期正社員として就職した経験があっても空白期間が何年もある場合、一般的な人に比べて職歴がほとんどない場合もあります。するとまた、短期間で就職したり辞めて送り返したりして長い期間働いたことのない人もいるかもしれません。
③環境の変化すべてに対する恐怖
三つ目は、環境の変化に対する恐怖です。
アルバイトにしろ正社員にしろ、どこかで働き始めるとなると全ての生活習慣が変わります。
当たり前ですが、出勤しなければいけませんし、朝から働く場合、早起きしなければいけません。夜も夜更かしはできないでしょう。
また、責任感が強い人・気の弱い人であれば、一度働き始めるとなかなか止めれられない、例えブラックではブラックな職場であってもやめられない、という焦りから緊張感から働くことに対する恐怖がある人もいます。
『働けるか』ということよりも、働いたあとに会社(社会)にのみ込まれていくという恐怖から、なかなか面接に向かえないんですね。
落ちるかどうかより、面接官の反応が怖い
三つ目の理由は別にしても、最初の二つの理由をまとめると、落ちるかどうかより、面接の場での面接官の反応が怖いということになります。
- これだけ空白期間があったら、何か突っ込まれるんじゃないか。
- 突っ込まれるだけならいいとしても、何か説教のようなものをされるんじゃないか。
……という恐怖です。
普通に働いている人からすると、
「これだけ引きこもっていたんだから空白期間突っ込まれるのは当たり前だろう」と思う人、「多少なりとも怒られるても仕方がない」という人がほとんどかもしれません。
しかし、人間わざわざやられるとわかって戦場に向かえるほど強い人が少ないのも確かです。
実際問題、私もとても怖かったです。
もしあなたが、何度も何度も社会復帰をしようとしてもできなかった人であれば、頭では「行動しなきゃ」とわかっていても、どうしても恐怖心のほうが勝ってしまうタイプの人間だと思います。
私もそういうところがあるので気持ちはわかります。つまり、もうそういう人間なのですから、そういう人間だと割り切って、べつの対処法を考えた方がいいですよ。
引きこもりでバイトの面接が怖いときの対処法
では、そういう人はどう対処すれば良いのでしょうか。
重要なのは、2つです。
- 誰かに頼る
- シンプルに考える
ことです。
①誰かに背中を押してもらう
まず一つ目は、誰かに背中を押してもらうことです。
先ほども書きましたが、今まで外に出る勇気が出る出なかったということは自分の力では外に出られないタイプの人間だということです。
まったく責めているのではなく、現実としてそういう部類の人間なんだと、冷静に自覚するのが良いです。(第一、大昔から絶滅せず、今まで生きのこった遺伝子なのですから、『生存』という意味では正しいのかもしれませんし。)
そういう人はもう諦めて、周りの力を頼るのが一番近道の方法です。
例えば家族や友人に「面接なんて言っても死ぬわけじゃないよ」などと、一言、背中を押してもらうだけでもだいぶ違うでしょう。早い人は、それだけで勇気が出て、家から面接先に向かうことができるかもしれません。
または、見栄とか世間体などを置いといて、家族に面接会場まで送ってもらうのもいいかもしれません。そこまでしてもらったらもう逃げられませんし、面接が終わった後に親しい相手と共に帰れるというのは心の支えにもなるかと思います。
②『結果』ではなく『行動』に目を向ける
また結果ではなく、行動に目を向けるということです。
- どんな面接官か。
- 面接でどんなことを聞かれるか。
……というのは、面接に行った後のことです。
それを今考えてもしょうがないので、とにかく面接に行くことだけに集中する(また応募がまだの人は応募することだけに集中する)と行動ができると思います。
時間があればあるほど考えてしまう気持ちもわかりますが、考えているだけでは行動ができないので「頭は考えない」という風に決めて、応募ボタンだけを押して面接に向かうことに集中する事と良いかと思います。
それに、「空白期間のに何をしていたか」は聞かれるかもしれませんが、そこで説教するような面接官に出会うことはほとんどないでしょう。私を面接してくれた方も、そういう人ではありませんでした。普通にやさしい人でした。
なので、あんまり行動する前から色々考えても、当たらないことの方が多いです。
それに、イヤな面接官に当たったって、死ぬわけじゃない。
面接官の一言で傷つき、自己肯定感がなくなるくらいすり減って、社会や人間に対する恐怖が膨れ上がり、またとじこもってしまうかもしれない。
わかる。自分も面接に行く前はそうなる自信があった。怖いよね。
その場合は、またエネルギーを溜めてから、出発すればいいじゃないですか。
考えて立ち止まってしまうのはいつまでたっても同じ場所にいるのと変わりません。どんどんメンタルも悪くなりますし、焦燥感は募るばかりです。
結果よりも今目の前のことに集中することが大切です。
面接どころかバイトに応募する勇気が出ずに、背中を押してもらった過去
……と、偉そうなことを書いている自分ですが、私の場合は面接どころかバイトに応募する勇気さえ出ませんでした。
求人には早く目をつけていたのに、それから応募までにそこで1ヶ月か2ヶ月ぐらい悩んでいたと思います。
結局、自分の足が動いたのは周りの後押しでした。
この周りの後押し、たまたまそういう人間関係があったからではありません。
後押しされるような状況を、わざと自分で作り出しました。
なるべく家族や知人に「就職したいんだけど」「バイトを始めたいんだけど」「働きたいんだけど」みたいな軽い宣言をしたり、実際、求人の目処を付けてからは「ここに面接に行きたいんだけど……」みたいな感じで、とにかく自分の行動を馬鹿みたいに逐一報告していました。
ようは周りを巻き込むんですね。
逐一報告しているとどうなるのかというと、周りも私の行動を気にかかるようになってきます。
怖くて動けていないと、「ああ言ってたけど、どうなったの?」のようなツッコミが入る。それに焦りを感じて動くみたいな感じで、自分を追い込んで追い込んで行動していました。
また面接の前には、「もし落ちたらどうしよう」みたいな悩みもとにかくぶちまけて、とにかく不安を言葉にして周りに言ってました。
結果、「考えていてもしょうがない受かってから考えろ」みたいな言葉ばかり言われ、やっと動き出せました。
この「考えていてもしょうがない受かってから考えろ」という言葉、自分の中では何回も自分に欠けていた言葉ですが、自分でかけるのと周りにかけるとのとではパワーが全然違います。
なので自分の中でも思うと悩んで悶々と悩んでいるより周りに不安を言って周りに背中をしてもらうのがオススメです。
良い意味で周りを利用するのがいい
結論としては、いい意味で周りを利用しましょうということです。
今まで家族や周りの人にきつい言葉をかけられ、その人達を遠ざけてしまった人もいるのではないかと思います。
もちろんその気持ちはわかりますし、その言葉自体は「きついなぁ」と思います。
ですが中にはあなたのことを親身になって考えてその言葉言ってくれた人もいると思うので、完全に言いなりになれととは言わないんですが、社会復帰をしたいならばその人達の力を少し借りる。または利用する。
すると、1人の力で社会復帰を目指すよりも、早く外に出られると思います。
急に手のひらを反せない?
そんなときに思うのが、
今まで自分から遠ざけていたのに、急に頼れない。
人に頼ったりしたら何か文句を言われるかもしれない
……ということですよね。
陰口を吐くように「働けばいいのに」と言ってくるような人はダメですが、あなたを心配して言ってくる人は(いい意味で)世話好きな人。
あなたが素直になって頼れば、案外ふつうに力を貸してくれると思いますよ。
人間、誰かから頼られるのはうれしいですし。
他人の問題で悩まないこと
何度も言いますがとにかく、他人の問題で悩まないこと。
目の前のことに集中して、力が出なければ周りを頼ることです。
面接に行った後の対応とかどんな面接官とに出会うか、
どんなことを言われるか、
どんなこと思われるか。
……などというのは結局、他人の問題です。
しかも、もし落ちたとしたら、その場限りの相手です。
その場限りの相手の反応を永遠に想像して永遠に考え続けるなんて、ものすごく時間の無駄です。
また、もし受かって一緒に働き始める相手だったとしても、所詮は労働者と雇い主の関係です。
雇い主はあなたにどれだけの空白期間があるかどうか、どれだけ引きこもっていたかというよりも、仕事をどれだけこなしてくれるか、またどれだけ働けるかということの方が最優先事項。
いい人だと思われる必要もなければ、ぶっちゃけ、ちゃんと真面目に生きてきた人と思われなくてもいいのです。
それこそかぼちゃのように思っておけばいいくらいのものです。
過去にも、結果にも悩まないこと
それから、過去にも結果にも悩まないことです。
- 過去自分がどれだけ引きこもっていたか
- 引きこもっている前や最中にどれだけの挫折があったか
- どれだけのトラウマがあったか
- どれだけ自分が大したことのない人間か
というのは、面接には全く関係のないことです。面接官もあんまり多分興味はないと思います。
なので、とりあえず忘れましょう。
そして結果にも悩まないことが大切です。
もし受かっても落ちたとしても別にあなたが悪いわけではないたまたま運が悪かった場合がほとんどです。たまたま倍率の高い求人を目掛けて応募してしまった可能性もありますし、たまたま面接官に合わなくて不採用になった可能性もあります。なので、結果にもこだわらず自分を責めず次にいくことが大切です。
自分の問題は、『面接に行くこと』だけ
このように他人の問題過去結果について考えないでおくと、自分の問題だけが残ります。
自分の問題はシンプルで、面接に行くことだけです。
その目の前の問題にだけ取り組めば自然と行動が伴うでしょう。
でも私のように身動きが取れない、シンプルになことはわかっているけれど、恐怖で身動きが取れない取れない人はもう考えないと自分で決めてジャンプをするか、周りにえいっと背中を押してもらうかすると嫌でも一歩踏み出すことができると思います。
おわりに
以上が私が考える私が経験して引きこもりから社会復帰を経験した私が重要だった引きこもりが面接に怖い時の対処法でした、よかったら参考にしてください。
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